甲北病院【神戸市北区】
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ダイエット治療

ダイエット治療について
当院では、中等度から高度肥満の方や、肥満があり、高血圧症や高脂血症、腰痛、膝関節症などの症状が体重の減少により改善できると思われる方に対し、内視鏡下に行なう「胃内バルーン留置術」を行なっています。これは、シリコン製のバルーンが先端についた管を内視鏡下に口から胃に入れ、バルーンを膨らませて切り離し、胃の中に残すことによって胃の容積を縮小させ、空腹感と食事量を減らさせ、体重の減量を実現させる手技で、海外、特にアメリカやヨーロッパの諸国では肥満治療の第一選択として数十万人の患者さんに行なわれている究極のダイエット方法で、その効果は非常に高く(減量の成功率は99%以上です)、また、大変安全に行えます。
 
(胃の中に留置したバルーン。バルーンを膨らませたあとにチューブを切り離します)
本手技後、平均して15~20キロ減量できますが、高度肥満の方では40キロ以上の減量の報告もあります。

手術と違い、体には一切傷が残りません。
また、通常のダイエットと違い、空腹感に耐えて精神的にも無理してダイエットする必要がありません。
勿論、ある程度食事量や食べる物について、節制するように心がけていただくことは必要です。
バルーンの留置は通常20分~30分程度で終わります。バルーンの除去は15分程度で終わります。
本手技を行なった後は、経過観察と食事の指導のため2,3日入院していただきます。

本手技後、胃の重たい感じや不快感、食欲不振、吐き気などが起きることがありますが通常は数日で慣れて、改善されます。

本手技は保険適応外です。治療費はすべて自費になります。
詳しくは総合診療科・外科担当の近藤 幹院長にお尋ねください。

 
当院で処方しているゼニカル(Xenical)について

ゼニカルは米国の薬品会社Roche(ロッシュ製薬)で開発された、食事で摂取した脂肪を腸管から吸収させずにそのまま体外へ排出させる新しい概念の肥満治療薬です。

ダイエットについて
肥満の方が減量するにあたり、その方法は大きく分けて二つしかありません。
すなわち、
運動をして消費カロリー量を増やし減量するか、
食事摂取量を制限して、カロリー摂取量を抑えるか、
です。
理論上は運動量を増やしてカロリーを消費し、やせるのが良いに決まっています。
しかし現実には、チョコレートひとかけら分のカロリーを消費するにも、全力で200~300メートル走らなければなりません。
ご飯一杯余分に食べれば、そのカロリーを消費するには2.5キロの持久走が必要です。
小さな子供や家族のためなど日常生活の時間をとられていると、それだけの運動を毎日行うのは現実不可能です。
では、食事量の制限はどうでしょうか?毎日カロリー消費のために何時間も運動を行うことと比べると、食事制限のほうが肉体的にも精神的にも楽であると思われます。
しかしそれでも、長期間抑え続けるには大変な精神力が必要で、特にいくら頑張っていても思うように体重が落ちてこないと、人はすぐに断念してしまうものです。
また、いくら一時的に体重を落とすことができても、油断すると「リバウンド」による体重の再増加が起こることになります。
故に、ダイエットは難しいのです。
体脂肪について
体についている脂肪である体脂肪は大きくわけて2種類あります。皮下脂肪と内臓脂肪です。皮下脂肪とはその名の通り皮下についた脂肪で、内臓脂肪は主にお腹の中の内臓(胃や腸)の周りに存在します。
一般には女性は皮下脂肪がたまりやすく、男性は内臓脂肪がたまりやすいとされています。
これら体脂肪が多いのが肥満で、体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上の場合を言います。更に肥満の目安として、BMIという計算値が一般的に用いられています。


BMIとは
body mass indexの頭文字をとったもので、
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができます。

18.5以上25未満(日本肥満学会)が「普通」の状態です。WHO、世界保険機構による警鐘では、2005年度に15歳以上の世界の人口のうち16億人が太り気味(BMI25~29の人の事ですが日本ではこの範囲のBMIも肥満と定義されています)でした。うち、少なくとも4億人は肥満(BMI>30)であるとされています。2015年にはこの数字がそれぞれ23億人と7億人まで増加すると推定されています。

肥満大国のアメリカでは人口の3分の2が太り気味(BMI25以上)で、うち半分が肥満であるとされています。
日本では2002年の統計で20歳以上の男性の28.9%がBMI25以上で、BMI30以上が3.4%、女性ではそれぞれ23.1%と3.8%で、西洋に比べ肥満の人口比率は高くありませんが、それでも近年、明らかに太り気味の人が増えてきています。医療の現場においてもこの太り気味傾向の影響は顕著で、心臓疾患の患者さまは増加し、高血圧や高脂血症、糖尿病患者さまでオーバーウェイトのためにコントロールがうまくできない患者さまが多くいます。
ゼニカルの効能
食事の三大栄養素とは糖質、タンパク質、脂肪(脂質)です。この三大要素が体の構成成分やエネルギー源となります。デンプンなどの糖質は唾液、胃液、腸液などで分解され、小腸で吸収されます。タンパク質は唾液、胃液、膵液で主に分解され、小腸で吸収されます。脂肪は、肝臓から分泌される胆汁や、膵液の中のリパーゼと呼ばれる消化分解酵素によって消化分解され、やはり小腸から吸収されます。リパーゼは脂肪分を細かく分解して小腸から吸収されるようにするのですが、ゼニカルはこのリパーゼの働きを邪魔する薬です。リパーゼが働かなければ、脂肪分は小腸で吸収できる大きさに分解されず、腸から吸収されることができなくなり、そのまま腸を通り越して便として排泄されます。脂肪が吸収されないことで体のカロリー摂取量が食事量に関わらず減少され、その結果、ダイエットができる、というわけです。ゼニカルは腸管からの脂肪分の吸収を約30%カットすることができます。
 
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